トップページ | 紅菱子について | 徐霞客とともに ―徐霞客遊記訳注― |
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撰者の徐維志(字は善継)維持(字は善述)は、双子の兄弟。江西徳興県の人。生没年はじめ、詳細な伝記は不詳。王陽明の高弟である王龍溪(1498~1583)に師事したらしいが、その後儒学を離れて堪輿の道に進み、風水の研究と実践を行ったらしい。
『地理人子須知』は、正式な名称を『人子須知資孝地理心学統宗』といい、嘉靖43(1564)年に脱稿、同45(1566)年に初版が発行された。日本に伝存する最古の版本は、万暦12(1584)年刊本で、国立公文書館所蔵。同館のウエブサイトに、写真版が公開されている。
本書の訳注としては、金志文訳注『地理人子須知』(世界知識出版社、2011)などがある。
三浦國雄『風水講義』(文春文庫、2006)は、風水の学術的な入門書であるが、本『地理人子須知』をテキストとして、風水説の概要を説明するものとなっている。