天台山を詠う―天台山の詩歌訳注―

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 中国浙江省の天台山は、古くから神聖な山とされてきたが、隋代に天台智顕が、そして唐代に司馬承禎が入山して以降は、皇室などの尊崇も受け、仏道双方にわたる霊山とされてきた。日本の最澄や円珍も訪れており、中国のみならず東アジアの山岳宗教を考える上で重要な山のひとつとなっている。
 一方、美しい自然にも恵まれているこの山は、文人たちにも注目され、東晋の孫紳の「遊天台山賦」をはじめ、孟浩然・李白・白居易 ・欧陽脩・蘇軾とい った名士から無名の詩人の作品に至るまで、数多くの詩が残されている。そこでそうしたたくさんの詩作品を、時代を通して検討することで、当時の人々の抱いていた、天台山に対するイメージとその変遷を明らかにすることができるのではないかと考える。
 本サイトは、こうした観点から、天台山に関わる詩作品を取り上げて検討を加えてみようとするものである。
 まず「序説」として、天台山に関わる詩歌を収録している資料について概観し、その後時代毎に区切りながら、詩作品を検討する。

序説 
六朝以前 
初唐 
盛唐 


*本サイトの内容は、「埼玉大学紀要(教育学部)」に掲載した「天台山の詩歌」(其一)~(其八)を元に、加筆修正したものである。